筧五郎の東三河とつながる、⾛る、体感する#1

本年度【OUT DOOR Sports Life 東三河】という事業に関わらせてもらう中で「⾃転⾞を通じ、愛知県東三河の魅⼒やそこでの暮らしを発信する」という役割をもらい、特にこの先 11 ⽉、12 ⽉を中⼼にその暮らし、そのスポーツを通じそこに暮す⼈たちと繋がり、体感しながらその魅⼒を発信していくので是⾮今⽇は「東三河を体感するシリーズか」と楽しんで読んでみてください。


さて、今⽇は新城市。市内中⼼部のヤングキャッスルからスタートする。新城市役所の⽬の前にありその名の通り「若い城」と意味するが、オーナーの⼭⽥さんに店名の由来を聞いたら「ここの以前の店舗名がヤングキャッスルでありそれを引き継ぐのが伝統」らしい。

今⽇のルートは国道 151 号を横断し豊川と並⾛する国道257 号で北上し 巴川と共に県道 435&436 号で国道 301 号の休憩ポイント「道の駅 つくで⼿作り村」へ。
そのまま国道 301 号で新城市内まで軽快なワインディング⾛⾏でゴールとなる距離は 60 キロと短いのだが⾼低差 1000m程と少々しんどめのサイクリング。


⼀級河川である豊川と並⾛する国道 257 号だが実に⾛りやすい道だ。⼯事が多くトラックも多いのだが、ドライバーさん達が反対⾞線へ⾛るぐらい⾃転⾞を避けて⾛⾏してくれる。

そうなると⾃転⾞に乗っている僕も後⽅からトラックが近づいてきたなぁと思ったら⽩線の内側に⼊るなどして通りやすいようなど配慮したり、通り過ぎる際にお礼の合図として右⼿を⼤きく上げたりしてお互いが気使いなどし始めた。

僕に優しいのではなくこの地域のサイクリストはいつもドライバーに対して皆がやっている事だろうと思った。


20キロほど⾛り巴川へと来たら国道にお別れして県道へと突⼊する。

豊川から巴川へと共にする川が変わるわけだが川の幅も半分ほどになるのだが⼀級河川にあたるらしい。

⼀級河川と⼆級河川との違いは何だろうなぁと考えながらクランクを回していた。

今⽇のサイクリングのテーマは「新城市近郊に住むサイクリストが良く通る道」だそうだ。


なので、国道よりも道幅が狭いのだが⽣活道路メインとなるので⾞の⾛⾏はほぼ無いに等しい。

実際に初めて⾛る地域だと国道メインでルートを作成してしまう事がほとんどなのだがこうして⽣活道路を⾛る事により地域住⺠の⽅と挨拶、会話が⽣まれるのが本来サイクリングの姿なのかもしれない。


巴川と並⾛する国県道 436&435 号は地味に上っているが管理された杉並⽊の道なのでそれほど苦ではない。


酷道 険道と書く道が多いのだが、管理された⽣活道路はこの先どうなるのだろうか?という不安感は皆無である。

九⼗九折れ、まっすぐ過ぎない道、澄んだ巴川とサイクリングに3拍⼦が揃っている。

僕は上りを気持ちよくこなし、パッと開けた場所に出たら⾒事な稲穂が待っていてくれた。

稲穂で思い出すのは「実るほど頭を下げる稲穂かな」という俳句がある。

この意味を若い時は頭が下がってきたら収穫時なんだなぁと思ったが、実際には「年を取ればとるほど頭を下げることができる謙虚な姿勢」という意味だそうだ。

僕も 46 歳。その意味が分かってきたような気がする。
「道の駅・つくで⼿作り村」へと到着した。ここは五平餅が有名なのだが、店舗から離れた場所で営業しているとは知らず、道の駅で娘への昼ご飯を作る為に地元で採れた野菜達をたんまりと買い込み、補給⾷には道の
駅近くのパン屋さんが毎朝作っているコッペ⾵のパンを頂いた。


ここから下り基調で新城市内へ向かうらしいのだが、地元の上りを得意とするヒルクライマーご⽤達の本宮⼭スカイライン⼊り⼝に到着する。

今回はこのルートは含まれていないのが残念だった。

そこからは⼀気に新城市内までのダウンヒルなのだが愛知県は道路が整備管理されている県だと思う。

ワンディングがとても気持ちが良く、ついつい「俺はレーサーか?」と勘違いさせられる道だ。

新東名⾼速道路をくぐり抜ければ新城市内が⼀望出来る地点に到着するのだが、その⾵景を⾒たら「今⽇のコースは結構上っていたんだなぁ」と感じさせられた。
新城市内へと⼊ればサイクリングが終ってしまう気持ちが寂しくもあるが、寂しさがこみあげてくるという事は楽しかったという表れだ。

国道も良いが、県道はもっと良い。絶景には出会わなかったが気持ちが良いルー
トであり「あ〜、サイクリングって楽しいんだなぁ」と思った新城の道であった。
【OUT DOOR Sports Life 東三河】について
東三河地域は愛知県東部に位置し、⼭と海に囲まれる豊かな⾃然と都市が融合した地域。農業や⼯業など幅広い産業が盛んで、2021 年 3 ⽉にはジャパンエコトラックに登録されるなど、アウトドアスポーツを楽しむ⼈にとって魅⼒的なエリアです。

本年度以下の web サイトを通じアウトドアスポーツを⽇常的に楽しむ、東三
河ならではのライフスタイルについて、ナビゲーターが体験している様⼦や、そうした暮らしを実践している


東三河地域の⽅とのトークセッションなどを紹介していきます。

https://higashi.mikawayamazato.jp/