本年度【OUT DOOR Sports Life 東三河】という事業に関わらせてもらう中で「自転車を通じ、東三河の魅力やそこでの暮らしを発信する」という役割をもらい、特にこの先11月、12月を中心にその暮らし、そのスポーツを通じそこに暮す人たちと繋がり、体感しながらその魅力を発信していくので是非今日は「東三河を体感するシリーズか」と楽しんで読んでみてください。今日はその第3話。
東三河を走りその魅力を伝える仕事もはや数回、いつもは早朝、車で自宅がある名古屋を出発し山田さんとの集合場所へと向かうのだが東三河には有名な湯谷温泉があるのだからせっかくなのでゆっくりと温泉に浸かりながら宿泊してみようかとゲストハウス
「HOO!HOO!」に泊る事にした。
湯谷温泉
湯谷温泉の泉質は「塩化物泉」お湯を舐めてみるといわれてみればショッパさを感じる。
僕がこの温泉が好きになった理由は泉質が柔らかく、体にまとわりついてくれる感じがしてお風呂上りには肌がしっとりとし、身体も心も温まる。
そして宇連川の川の音を聞きながら僕は深い眠りへと導かれる。
HOO!HOO!の加藤さんに東三河の事について説明を受ける
東三河地方の道を走り始めて雰囲気が気に入った道は?と聞かれたら現地点では望月街道と答えるだろう。
飯田線と宇連川に挟まれた狭い道なのだがしっかりと整備されており
「サイクリングとは こういうものだ」という条件がすべて揃っている。
今回は湯谷駅から北上する前回と同じ方向で進んだのだが、同行し撮影を行ってくれる山田さんが立ち停まっていた。
「五郎さんこっち見て!」と指を指す方向を見たらそこには断崖絶壁の絶景が広がっていた。
この絶壁は「太古の昔の複雑な火山活動からできている」と教えてくれる。
下から見上げると距離感すらわからなくなるほど どデカい岩壁がそこにはあった。
山田さんと撮影していると この絶壁の前に住んでいる方が出てきて僕らに色々と説明をしてくれた。
そこに転がる大きな石は先日「どーん!」という音と共に落ちてきたの、その岩に書いてある文字は私が書いたのよ。
ここに来ないと聞けない貴重な情報を聞く事が出来た。
こういう会話はほんとに楽しいと感じる。
この辺りの地質を説明してもらうだけでこの後のサイクリングの視点が違ってくるから不思議なものである。
この岩肌は先ほどの岩山と同じ地層か?など一時であるが地質学者にでもなったかの如く旅が進んでいく。
さて走るルートはナビ&撮影を務める山田さんが決めてくれるのだが必ずと言っていいほどテーマがある。
今回は「東三河地方の水源はどこから?」である。
東三河といってもかなりの広さがあるがその多くを賄う「水源地はどこだ?」と言われても僕はさっぱり知らない。
静かな川の流れ
水源地へと向かう。
ここから少しの上りが始まるのだが サイクリストの「少し」は 1㎞の時もあるし 2㎞の時もある
大体 少しと言ったら 3㎞は上ると思った方がいいが 山田さんの少しは1㎞ だった。
国道151号から県道424号へと入り「少しばかり」の上りを終えると宇連ダムがお出迎えしてくれる。
今日は無風なので鳳来湖が鏡面のようになっており、その湖面に山々が映し出されその景色もきれいなのだが これが紅葉シーズンならばもっと綺麗なんだろうなぁ」と思った。
鳳来湖から奥へはキャンプ場で行き止まりになっており車の通行量が極端に少なく快適なサイクリングである。
しかしこのダム湖の水が遠く離れた渥美半島などまで運ばれていると思うとこの用水路を作った人たちの情熱は凄いと思った。
ダムと用水路の説明が分かりやすく表示されている
そして次は宇連ダム近くの大島ダムへ。
宇連ダムに加え、さらなる水資源確保の為平成13年に建設されたダムであるが、その佇まいはひっそりとしている。
しかしこの水で僕らが食べている農作物を作られていると思うと感謝しかない。
山田さんはこれから「お~っ」と驚く場所へ案内しますよと僕に言う。
しかし連れて来られた場所は 山林でしかない。
しかしここ巣山と言う場所は 誰もが知っている音が存在する場所であった。
それはジブリアニメの代表作「もののけ姫」の劇中で使われた ある音を録音した場所であるとのこと。
その音とは「無音」らしい。
もののけ姫の効果音担当だったスタッフさんがここで過ごした幼少期に聞いた音を思い出し録音した地。
そのことを聞いた僕は劇中に居るかのような気分に浸れたが 無音らしい。
後でもののけ姫の映画を見てみないと分からない音だ。
「無音の音」 また不思議な地である。
今日は地質学者にもなれたし、もののけ姫の映画の中にも入れた気がしたが
僕が住んでいる名古屋市と同じ愛知県内なのか?と思えてしまうぐらい この東三河は面白い。
【OUT DOOR Sports Life 東三河】について
東三河地域は愛知県東部に位置し、山と海に囲まれる豊かな自然と都市が融合した地域。農業や工業など幅広い産業が盛んで、2021年3月にはジャパンエコトラックに登録されるなど、アウトドアスポーツを楽しむ人にとって魅力的なエリアです。本年度以下のwebサイトを通じアウトドアスポーツを日常的に楽しむ、東三河ならではのライフスタイルについて、ナビゲーターが体験している様子や、そうした暮らしを実践している東三河地域の方とのトークセッションなどを紹介していきます。