本年度【OUT DOOR Sports Life 東三河】という事業に関わらせてもらう中で「⾃転⾞を通じ、東三河の魅⼒やそこでの暮らしを発信する」という役割をもらい、特にこの先 11 ⽉、12 ⽉を中⼼にその暮らし、そのスポーツを通じそこに暮す⼈たちと繋がり、体感しながらその魅⼒を発信していくので是⾮今⽇は「東三河を体感するシリーズか」と楽しんで読んでみてください。
今⽇はその第 2 話。
今⽇のスタート地点「も」新城市内のヤングキャッスル。野球観戦とビールという切っても切れない組み合わせがあるようにサイクリングとコーヒーの組み合わせ「も」切っても切れない仲なのである。 今⽇のサイクリング仲間は「新城市の地域おこし協⼒隊」の蜂須賀さん。通称「ハッチさん」である。後で登場します!。
ハッチさんは元々の住まいは名古屋市が拠点であったが3年前からここ新城市内で地域おこしの仕事をしている。そのハッチさんが案内してくれる新城市内サイクリングはどんな楽しさに出会えるのであろうか?とても楽しみだ。
先ず向かった先は社名が珍しい「⾞神社」。全国にこの社名の神社は2社しかないらしく、ひとつはここ新城市、もうひとつはこれがまた近く、お隣の豊橋市内にあるらしい。
⼀⼈のサイクリングであれば絶対に素通りしてしまうぐらいひっそりと佇んでいた。
参拝しようと境内に⼊るとサイクルラックが設置されていた
朱⾊に彩られた⾞輪が僕らを迎えてくれる。 ハッチさんと「この⾞輪はフルクラム(ホイールの名前)だね」と⾔いながら境内へ。
この⾞輪が御朱印に押される社紋らしく珍しさのあまり全国から御朱印マニアが殺到するらしい。
車輪の神様に「いってらっしゃい」と言われているように出発。
次に向かったのは「世界・桜の園」。しかし現在は9⽉。そこはピンクの花びらとはかけ離れた⽊々が⽴ち並んでいた。世界の桜の園というぐらいだから次は桜が満開の季節に訪れてみたいと思った。
しかしこの季節の新城はあちらこちらで稲穂が⾒事だ。新城市では幻の⽶と⾔われる「ミネアサヒ」や「あいちのかおり」などが栽培されている。
世界・桜の園を離れ県道81号・豊橋下吉⽥線を⾏く。3キロほど上るらしいが峠を感じさせないのんびりとした道である。
⾛り始めて1時間半。ちょうど⼩腹が空いてくるタイミングでハッチさんが「道の駅へ⾏きましょう」と⾔ってくれた。
「道の駅・鳳来三河三⽯(さんごく)」。ここの名物・五平餅を⾷す。 ⼤きめに砕かれたクルミが⼊ったタレがとても美味しかった。1本160円。そして家族へお⼟産を購⼊する。
⽣蕎⻨と⼲し芋である。 これを選んだ理由は僕が蕎⻨好きで、妻が芋好きだからだ。結局は⾃分へのお⼟産選びだった(笑)。 道の駅に⽴ち寄ったついでに、その裏⼿にある「満光寺」にも⽴ち寄る。
ここで飼われている鶏には歴史にまつわる逸話があるそう。それは以下のようなものだ。 “徳川家康は武⽥信⽞との戦に敗れ居城に戻る途中にあった満光寺で⼀晩泊めてくれるよう頼みましたが、武⽥軍に追われている⽴場ゆえ、ゆっくりとしている時間はなかった。
そこで家康は住職に「そこにいる鶏が早朝に鳴いたら起こしてくれ」と頼みましたが、その数時間後の真夜中に鶏が鳴いてしまいました。
家康は「まだ夜中だぞ」と思いながらも、住職は「鶏が鳴いたので」と家康を起こし、夜中であるが⽂句も⾔わず出発したそうである。
その数時間後、武⽥軍がお寺に現れたそうな。
鶏が鳴いていなければ家康は武⽥軍に囚われてしまい歴史も変わっていた。そのお礼にとここにいる⼩国鶏が送られたという。”話である。
国道 257 号を経由して市内へ戻る途中、良い匂いがしてきた。何か炊いているのか、何を燃やしているのか、全く分からなかったけれど、杉のいい匂いがリラックスさせてくれた。
ちなみに後ろ姿ではあるが「ハッチさん」である
その途中には俳優・舘ひろしのご先祖が設計に関わった「⻩柳橋」にも⽴ち寄る。
重厚感あるアーチ橋は⼀⾵変わった作り。
のんびりとしている時間はない
新城市内には歴史マニアならヨダレが出るような史跡まだまだがたくさんある。
歴史的な籠城戦が⾏われた⻑篠城跡にも⽴ち寄った。
そして設楽原資料館では岩瀬忠震(幕末の外交官)公之像前にて真似ポーズ。 北海道も同じようなポーズを取ったクラーク先⽣がいる。そう「少年よ、⼤志を抱け」。
岩瀬忠震公の明⾔は⾒つからなかったので、僕なりに「世界の幕開け」と⾔いながら遠い国を指さしていたのかな?と勝⼿に想像してみた。
「⻑篠・設楽原の戦い」と⾔えば⽕縄銃が思い浮かぶ。⾺防柵とともに⼤量の⽕縄銃が初めて使⽤されたとされる場所であり、諸説あるがいわゆる「三段撃ち」である。
イメージはこんな感じかな(笑)(泥除けが銃代わり)。
その後は本陣跡巡りで締めくくり。
新城市内だけでこれほどまでに濃い歴史が体験出来るのは本当に楽しかった。⾃転⾞はそうした場所の魅⼒を体感するには最⾼である。
【OUT DOOR Sports Life 東三河】について 東三河地域は愛知県東部に位置し、⼭と海に囲まれる豊かな⾃然と都市が融合した地域。農業や⼯業など幅広い産業が盛んで、2021 年 3 ⽉にはジャパンエコトラックに登録されるなど、アウトドアスポーツを楽しむ⼈にとって魅⼒的なエリアです。
本年度以下の web サイトを通じアウトドアスポーツを⽇常的に楽しむ、東三河ならではのライフスタイルについて、ナビゲーターが体験している様⼦や、そうした暮らしを実践している東三河地域の⽅とのトークセッションなどを紹介していきます。
https://higashi.mikawayamazato.jp/